2014年05月10日

なぜ会陰切開が必要になるか

会陰切開は、会陰が十分伸びきるまで待てない状態になる場合に必要に応じて行います。
切開することで時間が短縮でき、赤ちゃんの負担がかなり軽くなるメリットもあります。

赤ちゃんの頭は直径10センチ程度です。
この頭が通過するには膣口が大きく広がらなくてはなりません。

前の方は恥骨ですから、後ろ側の会陰部が一枚の薄い紙程度になるまで伸びる必要があります。
この状態になるまでには、かなり時間もかかります。
耐えられそうにない場合は、会陰を切り、早く赤ちゃんを出し、無理な力がかかって必要以上に切れるのを防ぎます。

会陰切開をせずに済ませるには、お母さんが十分に陣痛の痛みに耐えられるのが条件になります。
会陰部が伸びるのをゆっくり待つわけですから、切開する場合より長い時間がかかります。
助産師が会陰を保護していない時にいきむと、自然裂傷が起きがちです。
だから、助産師のリードに従って呼吸を合わせることも大切です。

お母さんも苦しいでしょう。
狭い産道を一生懸命進んでくる赤ちゃんも、陣痛のたびにギュっと圧迫されています。
ただし、元気な赤ちゃんならば、乗り越えられる程度のストレスです。




ラベル:会陰切開
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2014年05月13日

会陰切開するのはどんな場合か

会陰切開を行うケースには、は、赤ちゃんが苦しい場合と母体に問題がある場合とに分かれます。
@赤ちゃんが苦しい場合
お腹の赤ちゃんに十分な酸素や血液がいかなくなる状態を胎児仮死といいます。
胎児仮死は以下のような事が原因で起こります。
1)胎盤の動きが弱い
2)強い子宮収縮が続く
3)臍帯が何重にも首に巻きついている
4)羊水が少なく、臍帯が圧迫されている
5)児頭が下がり圧迫されている
こういったことなどが原因で、出産時間を短くしたほうが赤ちゃんの酸欠を防げると判断した場合には、会陰切開します。

A母体に問題がある場合
1)赤ちゃんが標準より大きい
2)頭の回旋運動がうまくいかない
3)陣痛が弱い等の理由で出産時間がながくなり、疲労でうまくいきめなくなってしまった
4)感染による発熱で、赤ちゃんにも影響が出そうになった
5)お産の急激な進行で会陰の伸びが十分でない

出産時のストレスで、お母さんが高い興奮状態になってしまっている場合にも、余分に裂傷することなく、母子ともに疲れすぎないように切開する場合もあります。

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2014年05月26日

会陰切開の手順

会陰切開のタイミングは、母子の状態を観ながら慎重に判断します。
胎児が大丈夫であれば、会陰切開は、会陰部が十分伸びたときに、専用のハサミを使って行います。
このハサミの先は、赤ちゃんの頭を傷つける事がないように、先が丸くなっています。
ハサミが入る場所は会陰部の中央か少し横です。
原則として1箇所です。
伸びがよく、あとで縫合しやすい箇所です。
原則として、麻酔をしてから行いますが、何らかの事情で麻酔をしない場合もありえます。
麻酔無しで痛みに絶えられるだろうかと思われるかもしれませんが、
行う時期は、赤ちゃんの頭が少し見えてきた発露の頃です。
出産される方の意識は他のところへいっていて、痛みの感じ方は少し鈍いかもしれません。
特に、会陰部がよく伸びていると、ほんの一瞬の出来事です。

お産がすんだら、切開した部分を縫合します。
縫合用の糸には、抜糸が必要なものと、溶けて胎内に吸収される抜糸の必要がないものがあります。
縫合は、傷口の状態によって、あらめに縫ったり細かく縫ったりします。
縫い方によって跡が違ってくることはまずないでしょう。
産後1ケ月の検診の際には、どなたも、ほぼ同じようになられています。


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2014年05月29日

会陰切開の痛み

会陰切開の痛みは1〜2日で楽になるのが一般的です。
妊婦さんの中には、出産を経験された方から
「抜糸までは辛い」とか「抜糸が痛い」等の話を聞かれた方もいらっしゃるかと思います。

でも、本当に痛いのは、1〜2日です。
糸で締め付けられている不快感は、抜糸ですっきりするでしょう。
お産のときには、いろんなところに小さな傷ができます。
縫合のあとで痛むという話の中には、この傷による痛みも含まれているようです。
縫合の後、しばらく痛むのは事実です。
でも、耐えられないような痛みではないと思います。

出産後は、座るよりも横になって安静にしている方が楽になります。
痛みは1〜2日でずいぶん楽になっているはずです。
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2014年06月01日

会陰切開の縫合が切れる心配は

会陰切開で縫ったところが切れてしまうのではという心配は不要です。
会陰部は、普通に生活している際には、ほとんど張力がかからない箇所です。

とはいえ、便秘してしまって排便のためにいきむと、縫合したところが切れないか不安になるでしょうし、少しは痛むかもしれません。
便秘が心配な場合は、主治医に相談して緩下剤を処方してもらってください。

会陰部の腫れが強く、痛みを伴うこともありえます。
その際には、痛み止めの薬や膣座薬を処方してもらうとよいでしょう。
消毒とシップを兼ねるリバガーゼも効果がありますが、ぬれる感じがいやという人もいます。
試して不快であれば、我慢してまで使うこともないのでは。
血行がよくなれば、痛みも軽くなります。

主治医の許可があれば、積極的にシャワーを使うのもいいかもしれません。
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2014年06月04日

抜糸の痛みは一瞬のこと

会陰切開時に、吸収されない糸で縫った場合は4〜5日後に抜糸となるのが一般的です。
縫う際には麻酔を行いますが、抜糸の際には行いません。
理由は、痛みが、麻酔を行う針をさす傷みと同程度だからです。
3〜4本の抜糸になりますが、短時間で終わってしまいます。

産後の1ヶ月検診で「経過は順調です」と言われたら、その後で、会陰切開が原因のトラブルが出てくることは、まずありません。
それでも、ちょっとした違和感はあるかもしれません。
それも、3ヶ月も経てばなくなるでしょう。


何回か繰り返して述べていますが・・・
必要がないのに、会陰切開をすることはありえません。
また、その必要性は、帝王切開とは異なります。
その場に臨む際には、医師を信頼していただきたいと思っています。

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