2014年04月07日

梅毒のこと@

若年層での梅毒の患者数が増加しているという、気になるニュースがYahooニュースにあがっていたので紹介しておきます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140407-00000072-san-hlth
「梅毒」患者数、若年層に増加 昨年1200人超え

梅毒の治療には健康保険が適用されますが、検査は自費です。
びっくりするような料金ではないので、気になる人は検査をやっておいた方が安心かと。
→ 脅かすわけではありませんが、放置すると死に至る場合もありえます。

うちのクリニックでも梅毒の検査は行っています。
ここ数年の記憶では、受診された人は極々少数です。

全国で1200人だから、人口比率で類推すると、熊本の県内で15人くらいでしょうか?
女性の割合は少ないようですが、感染は拡大しない方がいいのは言うまでもないこと。
この話題は軽視できないので、近日もう少し梅毒のことを書いてみます。





ラベル:梅毒 検査 治療
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2014年04月08日

梅毒のことA 〜検査をしたほうがいい兆候

梅毒検査をやっておいたほうがいいのは、以下のような方です。

1)性行為から3週間経過後、以下のような症状が発生した人。
 性器や口などの皮膚や粘膜にしこりができた。
 脚の付け根のリンパ節が腫れるなどの症状がある。
 全身のリンパ節が腫れる、
 原因不明の発熱や倦怠感や関節痛がある
 赤いぶつぶつが顔や手足にできた
 ピンク色のあざが全身に表れた

2)パートナーが梅毒に感染していたことが判明した人
3)妊娠・出産を希望している人

梅毒は、医学的には第一期から第四期までに分けられます。

第1期 感染〜3ヶ月
2〜3週間の潜伏期間後に、外陰部に大豆〜そら豆程度の大きさの硬いしこりができます。
そけい部のリンパ腺も腫れます(この時期に痛みはありません)
これらの症状は一度、自然に消えます。
でも、自然治癒ではありません。

第2期 感染後3ヶ月〜2・3年くらい
バラ色の発疹が全身にできます。(梅毒疹)
治療しないでおくと、この状態が2〜3年続きます。
頭痛・発熱・間接痛・倦怠感などの症状が出ることもあります。
この時期は感染力が最も強く、全身に菌が広がります。

第3期 感染後2・3年〜10年くらい
骨・筋肉・内臓などに硬いしこりができます。
治癒はかなり困難となります。(治らない可能性が高い)

第4期 感染後10年以上経過
心臓・血管・神経までおかされる状態で、死に至ることもあります。
進行性の麻痺・梅毒性の動脈炎・脊髄の痛み・認知症・失禁等の症状が出てきます。


梅毒検査を受けるのに適正な時期は、第一期の「外陰部に大豆〜そら豆大の硬いしこりを見つけた」ときです。
(早期過ぎると、検査しても感染を発見できないかも)
でも、症状が出た場合は早めに病院を受診してください。
血液を検査して感染していないか確認します。
感染時の治療は、抗生剤投与等で治していきます。

梅毒は、胎盤を経由して胎児に母子感染する場合もありえます。
その場合、子供は先天梅毒となるリスクがあります。
胎児が妊娠早期に感染すると、死産または早産になるかも。
出産できた場合でも、生後から思春期に至るまで、病変が起こる可能性もあります。

こういうリスクを早めに防ぐために、産婦人科では妊娠早期に母体の梅毒の検査を行っています。

でも、できれば、妊娠する前に、婚前のブライダルチェックを受診してください。
梅毒だけでなく、いろんなリスクを早期発見しておくと、心に余裕を持って治療できるかと。
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2014年05月07日

くる病にご注意を

気になる報道を見かけました。

くる病:乳幼児に増える 母乳、日光浴不足、食事が要因

くる病の原因は、ビタミンDが極端に不足することです。
ビタミンDが欠乏する3大要因は、母乳栄養の推進・日光浴不足・偏った食事。

これ、対処が微妙です。

ビタミンDをたくさん含む食品はあまり多くありません。
サケなどの魚類、アヒルの肝臓、キクラゲなどでしょうか。
食べ物だけでビタミンDを充足させるのはかなり困難です。

で、「ビタミンD不足の解消は食べ物よりも日光浴で」といわれていました。
しかし、ここ数年はPM2.5が多い日は外に出ない方がよくなっています。

じゃあ、サプリメントで補うかなと思うと、以下の説もあります。
米国FDAが過剰なビタミンDを含む液状の乳児用サプリメントに注意喚起

じゃあどうするか・・・
PM2.5情報をチェックして、大丈夫な日にコマメに日光浴を行うことになりますかね。

ちなみに、乳幼児がビタミンDを食事摂取する一日の目安量は以下のとおりです。

0〜5ヶ月の乳児 2.5μg
6〜11ヶ月の乳児 5.0μg
1〜2歳児 2.5μg


ラベル:くる病
posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月23日

梅毒患者の報告数増加の記事が気になっています

4月初旬に、梅毒患者の増加のことを書きました。
で、実は・・・その時のブログのアクセス数は、ここ2年くらいで一番少ないものでした。

あまり興味を持ってもらえないのかなと思い、2回で話を終えました。
でも、5月20日に、また梅毒患者の増加が報道されていました。
伝染していく病気が遠方で発生している場合、こちらまで感染が拡大してきたときには報道等もなされていなくなっていて警戒心が薄れている場合もあります。

婦人科系よりも産科に興味があり、このブログを読んでいただける方が多いと自覚しています。
でも、梅毒に感染しないように十分留意してくださいという情報が、できるだけ拡散していくといいなと思います。

開陰切開のことを書きかけていますが、その後は、アクセス数が減るのを恐れずに、婦人科系の情報も、ぼちぼちと増やしていきましょうかね。


念のため、梅毒患者増加の記事を全文転載しておきます。

「梅毒患者の報告数、昨年上回るペース−東京が最多、愛知でも急増」
医療介護CBニュース 5月20日(火)17時48分配信

 梅毒患者が昨年を上回るペースで増えていることが、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。今年の患者報告数(11日現在)は471人で、昨年同期に比べて1.3倍となっている。特に愛知県では昨年1年間の報告数とほぼ同数の50人を記録。県は「発生状況に注意を払っていきたい」としている。【新井哉】

 今月11日までの都道府県別の患者報告数は、東京が最も多く146人を記録。以下は大阪(65人)、愛知(50人)、神奈川(29人)、千葉(15人)、栃木と北海道(14人)、福岡(13人)、埼玉(12人)、静岡(11人)、宮城(8人)などの順。

 全国最多を記録した東京都では、患者の83%を男性が占め、年齢別でも30―39歳の男性が最も多かった。また、病型別では早期顕症梅毒(?期)が46%、無症候梅毒が31%を占めた。推定感染経路では、同性間の性的接触の割合が42%で最も多く、異性間も38%を占めた。

 報告数の多かった自治体では警戒を強めており、11日までに昨年1年間(54人)とほぼ同じ報告数となった愛知県では、今後も県内の保健所管内の発生動向を注視していく方針。また、梅毒の早期発見や治療につなげようと、無料の抗体検査を行う自治体も出てきた。発生届け出数が東北地方で最も多い宮城県は、今月から県内の保健所など9か所で梅毒の抗体検査を開始。感染の心配がある人に対して検査を受けることを促している。

 梅毒は性交渉時の接触感染が主流で、感染すると2―3週間後からリンパ節炎や皮膚症状が現れ、治療しないと症状が段階的に進行。妊娠している人が梅毒に感染した場合、流産や死産の原因となることもあるという。感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「欧米でも、梅毒の流行状況などへの関心が高まっている」と指摘。生殖年齢層が感染すると、その出生児も感染する恐れがあることなどを挙げ、「早期診断によって適切な治療につなげることが重要」としている。



posted by サック at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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