2013年07月04日

言い伝えのなかに意外な安産の真実も

世の中には、昔からの「おばあちゃんの知恵」といわれているものが存在しています。
その中には、安産に関する言い伝えもあります。

1)便器を磨くと、安産でしかも器量のいい子が生まれる。
2)陣痛が始まったら、生卵を2個飲む
3)初めての腹帯は、戌の日に巻く
4)つわりがひどいと安産になりやすい
5)お腹をさすると逆子になりにくい
6)敷居を踏むと難産になりやすい

こういったものの中に、妊娠中の過ごし方のヒントがあります。
医学的には論拠がないものも多いのですが、適度な運動を勧めるものは、現代でも立派に通用します。

実は、ママにとっての安産と赤ちゃんにとっての安産は、全く同一とはいえません。
医療技術の進化で、麻酔分娩が無痛分娩へと進化しました。
今後、ますます安全になっていくでしょうし、いつかは無痛分娩が主流になる気がします。
でも、出産の痛みを恐れすぎない、母としての心構えも大事だと思っています。





posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月08日

リスクを少なくする事が安産への近道

今まで1万1千人超の出産に関与して思うのですが、安産という言葉の定義は曖昧です。
医学的には、正常分娩ならば安産です。
リスクを少なくする事が、安産への一番の近道といえます。
「こうすれば誰でも安産できる」という万人向けの方法は、残念ながら未だありません。
いい経過で過ごせていたのに出産中にハプニングが起こることもあれば、お産が心配なケースでも無事に出産できることもたくさんあります。

安産だとか難産だとか、頭から決め付けないことが先ず必要です。
難産になりやすい原因が医学的にわかっているものもあります。
その原因を取り除く事が安産への近道と考えています。

例えば、妊娠中の体重管理。
これは、自分で出来るリスク予防とも考えて徹底してください。


posted by サック at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月12日

安産とはどんな状態か

一般的には、ママの側からみて、軽いお産を安産、つらかったお産を難産というと思います。
でも、赤ちゃんの側からみての安産と難産もあります。
医師としては、母子ともに健康で異常なく出産を終える事が安産と考えています。
お産が軽くて楽であっても、赤ちゃんが未熟児だったり、生まれてすぐ泣かないような状態であれば、やはり安産とは思えません。
また、出産によってママの健康が阻害されても、安産とは思えません。

実は、医学的には「安産」や「難産」という定義はありません。
「正常分娩」「異常分娩」「自然分娩」「人工分娩」といった定義が用いられています。
大雑把に言うと、正常分娩が安産、異常分娩が難産ということになります。
出産の痛みについては、感じ方に個人差が大きく、医学的な判断材料にはなりません。

正常分娩とはどんな状態かというと、6つほど定義があります。

1)産む時期が正常であること
2)所要時間が正常であること
3)生まれた赤ちゃんが健康であること
4)医療的な手をあまり加えないこと
5)母体が元気であること
6)ママが痛みを感じすぎずにすむこと

続きは次回にします。
最近、話題が少し理屈っぽいかな?とも思います。
でも、安産を目指すために知っておいていただきたいことなので、こんな調子ですが続けようと思っています。
おつきあい、よろしくお願いします。


posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月17日

予定日を過ぎたら適度な運動も

血管が集まって出来ている胎盤は、42週を過ぎると老化を始めます。
そのため、赤ちゃんに酸素が送られにくくなります。
そうして、赤ちゃんが酸素不足で仮死状態に陥る危険もあります。

予定日が過ぎても生まれる気配がないというのも、初産婦にはよくあります。
子宮頚管が固いことなどが原因です。
できれば、自然に陣痛がおきて出産というのが望ましいのですが、
母体と赤ちゃんの健康を考えると、過期産は避けたい。
ですから、41週を過ぎたらなんらかの処置をします。
人工的に陣痛を誘発したり、頚管や子宮口を開いたりするのが一般的です。

いづれにせよ、予定日が過ぎてしまったら、医師の指示に従ってください。
安産と子宮の刺激のために、朝夕15分くらいずつ散歩してみるもの、試してみていい方法です。

posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

長時間でも短時間でも安産とは言えない

分娩所要時間は、初産の人で14〜15時間程度です。
長引くお産(遷延分娩)の場合は、24時間以上陣痛が続く事があります。

その逆で、陣痛が始まってから2時間以内で生まれてしまうお産を、急産といいます。
じつは、これも難産のひとつといえます。
トイレの中で生まれてしまった。
病院へ行く途中のタクシーの中で生まれた
そういった場合は、急産の場合が殆どです。

ママにとっては苦しむ時間が短いので軽いお産といえるかもしれません。
でも、危険を考えると、安産とはいえません。
赤ちゃんの頭蓋骨折の危険
子宮口に傷がつく危険
そういった事が考えられます。
一般的に6〜15時間程度でお産がすむのが、時間的にみた安産です。
posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月22日

安産のためには、ストレスや疲労をためない事が肝心

安産の第一条件は、正期産であること。
予定日の前後五週間以内の出産です。
24週から36週6日目までの出産は早産になります。
早産の赤ちゃんには未熟児が多くなってしまいます。
体重の問題だけでなく、内蔵機能も未発達であることが多いものです。
早産の原因はさまざまです。
いきなりお産の兆候が現れるケースもあります。
しかし、事前にある程度の治療や予防が可能なものもあります。
例えば、
子宮口が開きやすくなる場合は、子宮口の縫縮手術をおこなう
双子などの多児妊娠の場合は早期入院して安静を保つ
そういったことで、満期近くまで妊娠を継続するようにつとめることもできます。

また、日常生活の中にも早産の原因や誘因になる事があります。
例えばストレス・過労・喫煙・飲酒・妊娠中毒症など
妊娠中期以降になると、こういったことに、つい油断しがちになるので気をつけて生活してください。

ラベル:正期産
posted by サック at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月25日

陣痛が長引くのは、赤ちゃんにとってもストレス

陣痛が長引くということは、子宮が収縮したり弛緩する状態が長く続くということです。
子宮が収縮すると、胎盤を通って赤ちゃんへ行く血液の量が減ります。
弛緩したらまた回復します。
そんな落差が大きい状態が続くのは、赤ちゃんにとっても負担です。
また、子宮の収縮で赤ちゃんは圧迫されます。
大人でも頭を圧迫されると、かなりな苦痛です。
赤ちゃんも頭を締め付けられると弱っていきます。

出産中の赤ちゃんの状態は、分娩監視装置でわかります。
状態が悪くなり、このままではいけないと判断せざるを得ない場合もあります。
ママが頑張りたいと思っても、「赤ちゃんがもう我慢できないようなので出しましょう」ということになります。
逆に、ママが疲れても、赤ちゃんが元気であれば、「赤ちゃんも生まれようと頑張っています。ママも頑張って」と励ますこともあります。

ラベル:陣痛
posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

30時間以上になったら帝王切開などの処置も

ママと赤ちゃんに頑張ってもらうのは30時間くらいが限度です。
それ以上長引くと、母子ともに弱まりますから、人為的なお手伝いが必要になってきます。

お手伝いの方法としては、陣痛促進剤が考えられます。
また、以下のような方法も考えられます。
胎児仕出術
吸引分娩
鉗子分娩
こういった方法でもお産の進行が見込めない場合は帝王切開になります。
お産のどの段階でどんな方法を用いるかを判断するのも医師としての腕の見せ所だと思っています。
できるかぎり安全に出産できるように最善を尽くします。

posted by サック at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月02日

お産を恐れすぎないことも大切

子宮の収縮力が弱いと、赤ちゃんを押し出すのに苦労します。
分娩所要時間が長引く最大の原因はこれです。
筋肉の発達が悪い人は分娩所要時間が長引く傾向があります。
肥満体質の人は要注意です。
高齢出産だと子宮の筋力が弱まると思われがちですが、20代から40代前半までは筋力の差は殆どありません。
ただ、高齢出産の場合は産道の広がりが弱くて子宮口が開きにくいということは多少あるようです。

もう一つ大事なのが精神面。
お産に対して過剰に怖がったり緊張して、心と体がコチコチになっていると、
子宮口の開きが悪かったり、いきみが上手にできなかったりしてしまいます。
出来るだけリラックスして、出産に取り組む事が安産に大いに関係します。


また、出産時の姿勢によっても分娩所要時間に差が出るようです。
仰向けに寝た状態よりも、椅子に腰掛けるような姿勢(座位分娩)のほうがお産の進みがいいというデータもあります。

posted by サック at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

逆子のリスク

お腹の中にいる赤ちゃんの状態も、安産か難産になるかに大きく影響しています。
何らかのリスクがあると、難しいお産になりがちです。
・逆子などの位置的なリスク
・巨大児などの大きさのリスク
・多胎など、赤ちゃんの数のリスク
こういった条件があると、注意が必要になります。

逆子だと、普通の出産と出てくる順番が逆になります。
細い足やお尻が先に出て、一番大きい頭が最後に出てきます。
子宮口が開ききっていないのに頭を通過させねばならない状態です。
この場合、誕生後にすぐに泣かない「仮死」の状態にある可能性があります。
また、分娩時間が長引く傾向にあります。

これらが重なりますから、赤ちゃんにとってはかなり不利なお産です。
しかし、ママにとってはお産の辛さが少ない分娩といえます。
初産で逆子だと50%程度は帝王切開になっているようです。
2回目以降の出産の場合は、子宮口が開きやすいため、帝王切開になる可能性は初産より低くなります。
ラベル:逆子のリスク
posted by サック at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 安産を目指して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。