2012年11月28日

緊急帝王切開  〜臍帯の異常

今は、分娩監視装置で赤ちゃんの心拍をモニタリングしていれば、何かトラブルが発生した際にも、すぐ適切な処置が行えます。
出産開始までは順調だったのに、急にトラブルが起きて・・・ということもかなり減ったのではないかと思います。

今日は、胎児仮死になる原因の一つである臍帯の異常について書いてみます。

出産では、臍帯が赤ちゃんのあとから出てくるのが一般的です。
ところが、臍帯が赤ちゃんより先に出てきたり、母体の骨盤の間にはさまって圧迫されたり、途中でからまってしまう事があります。
臍帯は、胎盤を通して赤ちゃんへ酸素を送っている大事なルートです。
それが遮断されると、赤ちゃんは窒息して重症仮死になってしまいます。
こういう事態の際には、赤ちゃんをはやく出さないといけませんので緊急帝王切開になります。



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2012年12月01日

緊急帝王切開  〜回旋異常

今日は、胎児仮死になる原因の一つである回旋異常について書いてみます。

普通のお産では陣痛が始まりだすと、赤ちゃんは顎を胸にぐっと押し付けるようにして進み始めます。
そして、一番小さい頭の幅部分で、骨盤の中へ入り込んできます。
それから、頭がお母さんのお尻のほうを向くように回旋しながら降りてきます。
最後の膣口を出たところで、顔を上げながら生まれます。

しかし、何らかの原因でこの回旋がスムースにいかないときがあります。
これを回旋異常といいます。

回旋が上手くいかないと、陣痛がどんどんついてきても、赤ちゃんがなかなか出てきません。
お産が長引き、お母さんも赤ちゃんも衰弱してしまうこともあります。

こうしている間に、分娩監視装置で心拍数に異常が見られた場合は、すぐに出すための処置がとられます。

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2012年12月04日

遷遅分娩


いろんな原因で長引くお産を遷遅分娩といいます。
医学的には、分娩第一期から第三期までに30時間以上かかるお産のことを言います。
お産が長引いても心配がない場合もたくさんあります。
しかし、母体の負担がかなり大きくなって赤ちゃんに危機が及ぶ場合には緊急帝王切開に切り替えることもあります。

お産が長引く原因はいろいろあります。
前回述べた旋回異常もそうです。
畝産道強靭や骨産道の形態異常の場合は、産道の抵抗が大きいために赤ちゃんがうまくおりてこられず、時間がかかります。
微弱陣痛も原因になります。骨産道に抵抗があれば尚更おり難くなります。

このような場合、分娩第一期で長引いてもすぐトラブルに結びつくことはあまりないのですが、第二期で長引くと赤ちゃんの酸欠が危ぶまれます。
異常が認められたらすぐに適切な対応がとれるように準備して分娩監視装置で赤ちゃんを注意深く見守ることになります。

ちなみに、体重が増えすぎて微弱陣痛になるケースもあります。
妊娠中の体重管理はしっかり行いましょう。

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2012年12月07日

帝王切開の方法

帝王切開の手術では麻酔を使います。
全身麻酔でなく硬膜外麻酔か腰椎麻酔ならば妊婦さんの意識はありますから、赤ちゃんの産声を聞くことができます。
麻酔が効いてきたらおなかを切開し、子宮の下の頚部を横に切ります。
それから、卵膜を破って赤ちゃんを取り出し胎盤もとり出します。
その後に切開部分を縫合します。
手術の時間は40分〜1時間くらいです。
お腹の切り方には、臍の下から縦に切る方法と陰毛の上部を横に切る方法があります。

帝王切開では赤ちゃんが急に外界に出てくることになります。
経膣分娩の場合のように、肺が順調に膨らむ準備ができていないケースもありますから、適切な処置が必要です。


帝王切開は医師としての腕のみせどころです。
熟練していくほど腕が上がって行く気がしています。

ラベル:手順 帝王切開
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2012年12月10日

帝王切開の手術後

手術後はしばらく安静が必要です。
2日後くらいから少しずつ歩けるようになります。
抜糸は1週間後、退院は10日〜2週間後というのが順調に回復した場合の目安です。
退院後の回復は、自然分娩した場合とさほど変わらないでしょう。

帝王切開時の硬膜外麻酔や腰椎麻酔は赤ちゃんの血液中に麻酔薬が入ることはありません。
だから赤ちゃんの体に影響することはまずありません。

出産に占める帝王切開の比率は年々増加傾向にありますが、帝王切開の安全性も高まっています。
ただ、帝王切開の繰り返しは、トラブルを生じることもあります。
縫合も気になります。
ですから、帝王切開は2〜3回が限界といわれています。
また、次の妊娠まで2年くらいは間をおいた方がいいでしょう。

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2013年10月21日

会陰切開

会陰切開はしたくない
妊婦さん同士の会話の中で、会陰切開ってけっこう話題になるねしょうかね?
会陰切開は、産前に絶対しないと決められるものではありません。
出産の経過で、必要が生じることがある類のものです。
例えば・・・
会陰の伸縮性が悪く、赤ちゃんがなかなか出て来れない場合があります。
また、児頭が大きくて会陰裂傷が避けられない場合もあります。
そういった際には、局所麻酔を行い、切開します。
当然ですが、必要性がないのに切開するような医師はいません。
裂傷と切開のどちらがいい(まし)かは・・・
裂傷よりも切開の方が傷の治りがいいのです。
また、裂傷を伴いながらの時間を掛けた通過よりも切開にしたほうが
分娩第二期の所要時間を短くする事が出来て、赤ちゃんにもママにもよいといわれています。

できるだけ会陰切開はしたくないとの希望を事前に医師に伝えておくのはいいと思います。
でも出産時には、医師の判断を信じてください。

ラベル:会陰切開
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2014年02月18日

破水して24時間経過したら帝王切開になるケースも

破水したのに陣痛が来ないで24時間以上経過してしまうと、子宮内感染を起こす確率が高くなります。
そうなると、胎児の生命が危うくなります。
医師は、早急に帝王切開で赤ちゃんを出産させた方がいいかどうか判断します。
また、破水したことで臍帯が下りてきたり脱出した場合にも、すぐに帝王切開が行われます。

ただし、妊娠30週以前の早い段階で破水してしまう場合もあります。
その場合には、感染を防ぎながら管理を継続することになります。
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