2012年03月05日

胎児心拍が確認できるようになれば流産の心配は少なくなります。

流産とは妊娠23週までに妊娠が中断されてしまうことを言います。
せっかく授かった赤ちゃんを流産してしまうのはショックですが、全妊娠の10〜15%は流産してしまうといわれています。
流産の可能性は年齢を重ねるほど高くなるようです。
流産しやすいのは妊娠11週までで、しかもその殆どが8週以前に起こります。
正常な妊娠だと5〜7週から胎児の心拍が見えるようになります。
8週になるとほぼ100%近くが見えるようになります。
8週の時点で心拍確認ができれば、その後流産する可能性は低くなります。
私の感覚的には、心拍が認められると95%は大丈夫という感じです。

妊娠初期の流産の原因は、その殆どが胎児側の異常、つまり受精卵の異常にあるといわれています。
受精した卵子か精子に染色体異常があったり、うまく分裂できない等の理由があると、胎児の形になる前に死んでしまい、それが流産という形になって現われます。
流産すると自分の不注意と思い込んで自分を責める方がいらっしゃいます。
とても残念なことではありますが、不注意ではありません。
必要以上に自分を責めないでください。



ラベル:切迫流産
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2012年03月06日

症状がないまま流産していることもあります

流産の兆候は、出血と下腹部痛です。
出血量や痛みの感じ方は、人それぞれです。
医学的には、流産進行の程度と状態によっていくつかに分類されます。
症状の現われ方も多少違います。

主なものとしては、以下のようなものがあります。
1)切迫流産
2)進行流産
3)稽留流産
4)ケミカルアポーション

切迫流産は「流産が差し迫った状態」のことを言います。
流産しかかってはいるけれど、まだくいとめることができるかもしれない状態のことです。
進行流産は、切迫流産の状態が悪化しで胎盤がはがれたり子宮口が開いてきた状態です。
こうなると、もう止める事はできません。出血も下腹部痛もかなりひどくなります。
これらに対して、胎児がお腹の中で死亡していて、超音波検査等で初めて流産がわかることがあります。
稽留流産です。
この場合は、まったく症状がでません。
ケミカルアポーションとは、妊娠に全く気がつかないままに流産してしまうケースです。
これは妊娠4〜5週、つまり予定生理日を少し過ぎたあたりの流産です。
本人は普通の月経出血と間違えてしまいます。
この場合、子宮の内容物は、全て月経とともに外へ出てしまいます。
後遺症もなく、次の生理も普通にやってきます。
こうした表面に出ない流産もかなりあるようです。

ラベル:流産 兆候
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2012年03月07日

中期流産について

初期流産の原因の殆どは胎児側にありますが、12週以降の中期の流産は母体側の原因が多くなります。
母体側の原因をいくつか述べてみます。
最も多いのは子宮頚管無力症です。
それ以外では以下のようなものもあります。
膣からの子宮内感染症
子宮筋腫
母体の病気
過度のストレス
このようなことが原因で流産になってしまう場合、お腹の張りから規則的な陣痛に進むという、正常な分娩と同じ経過をたどります。

ラベル:中期流産
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2012年03月08日

子宮頚管無力症について

初期流産で一番多い子宮頚管無力症のことを書いてみます。
子宮の入り口にある頚管の締りが悪いために、子宮が収縮しないにもかかわらず開いてしまう状態になります。
これは体質に起因することが多いのですが、過去の分娩での頚管の裂傷や乱暴な中絶手術などが原因になっていることもあります。
痛みを伴わずに開いてしまうため、残念ながら手当てが間に合わないということもあります。

検診で子宮口が開いていることがわかった。
全開の妊娠で中期に流産した
28週以降に早産した

上記のような経験がある人の流産を防ぐため、16〜18週めに子宮頚管縫縮術を行います。
数日の入院が必要ですが、手術そのものは20〜30分で終わる簡単なものです。
当然ですが、手術の際に使う麻酔は妊娠に影響を与えないものを使います。
ただし、子宮頚管を縛ってあるからといって、絶対に流産しないというものではありません。
ふだんから過労にならないように十分注意してください。
マタニティスイミング等も避けたほうがいいでしょう。



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2012年03月09日

切迫流産の際は安静が第一

切迫流産の場合は、超音波で胎児が生きているかどうかの確認をします。
妊娠8週以前の場合は以下のように確認します。
胎児が見えない場合は、胎児を包んでいる胎蓑の大きさを測る。
胎児が見える場合は、心拍動の確認や頭殿長を測る。
明確に診断できない場合は、1〜2週間後に、再度経過をみます。
この時期の胎児の成長は早く、1〜2週間前と比べて成長していなければ、赤ちゃんが育っていない(つまり生きていない)との判断になります。
心拍動がなく、胎蓑や胎児の大きさも妊娠週数比で小さいなど、胎児が正常に育っていない場合は子宮内容除去術を行うことになります。
胎児が生きていれば、切迫流産の治療を行います。
その際に重要なことは、なにしろ「安静」にしておくことです。
一口に安静といっても、その程度はさまざまです。
自宅療養の場合もあれば、入院治療になる場合もあります。
その上で、原因に対する治療を行います。
(感染症であれば抗生物質の投与、子宮頚管無力症であれば子宮頚管縫縮術 など)
お腹の張りが強い時には、胎児に影響がない子宮収縮抑制剤などの子宮筋を弛緩させる薬を投与することもあります。
入院治療となった場合には、洗面とトイレにだけ動いて、あとは安静にするのが一般的です。
自宅療養だけで済みそうな場合でも、買い物などの外出はせず、家事も最低限にしてください。
1週間程度、このような生活を続け、出血やお腹の張りが止まれば、普通の生活に戻れます。

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2012年03月12日

切迫流産でも無事に乗り越えれば元気な赤ちゃんが産めます

切迫流産になってもその時期を乗り越えることができれば、心配は要りません。
その後の経過や分娩は普通の人と変わりありません。
子宮頚管縫縮術を受けた人は、受けなかった人よりも切迫流産になりやすいので、引き続き注意が必要です。
切迫流産した赤ちゃんは染色体異常があるのではないかと心配する人がいるのですが、それは取り越し苦労です。
染色体異常があれば、どんなに手を尽くしても流産してしまいます。
ということは、助かった赤ちゃんは正常の受精卵と考えていいのです。

残念ながら流産してしまった場合には、1週間は安静にしてください。
流産後は、通常の月経を3回くらいみたら、医学的には次の妊娠をしても大丈夫なようです。
でも、流産の後遺症は肉体的なものより精神的なものがはるかに大きいのでは・・・
一度流産しても、ほとんどの人が次の妊娠で赤ちゃんを無事に産めます。
希望を持って次に備えてください。
心身ともに、準備を整えていきましょう。

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2012年03月13日

流産が3回以上続いたら、習慣流産を疑って検査を

3回以上流産を繰り返すことを習慣流産と呼びます。
何か原因があるはずです。これ以上繰り返さないためにも、原因は調べてもらった方がいいでしょう。
母体側の原因としては、子宮頚管無力症・子宮奇形・感染症・ホルモン異常などが考えられます。
ただし、流産は母体だけに原因があるとは限りません。
例えば、夫婦どちらかが染色体異常のキャリアである場合もありえます。
夫婦間でHLAの性質が似ていると、流産を繰り返したり不妊になるといわれています。
それに起因することが判明した場合には、旦那さんのリンパ球を奥さんに数回注射して抗体を作ると治療効果が出るといわれています。

ラベル:習慣流産 検査
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